いきなり遅刻だよ!
日付変わっちゃったよ!無駄足踏ませた人ごめんなさ・・・!
はい、いきなり遅刻しましたけどとりあえず祭り1本目!
歳の差パラレルの続きです!
以下よりどうぞ!
陽も落ちかけた夕暮れ時。
遊びまわっていた子供たちも一人、また一人と家に帰っていく。
そんな子供たちを尻目に、公園の裏手へ向かう制服姿。
「ねぇアリサちゃん。会いに行くって、いったいどうするの?」
「巡回してたってことはこの辺の署の人なんでしょ。この辺り適当に流せば、見つかるんじゃない?」
そのフェイトさんとやらの顔見てみたいし、と相変わらずキーを弄びながら、面白そうにアリサは答える。
「・・・結構アバウトだね」
なのはは複雑な顔をして、素直な感想を述べた。
「シャラップ。会えたら会えたで面白そうなものが見れるし、そうでなきゃあんたの落ち込む様を見るわけね。あたしは」
会えるか会えないかは賭けみたいなもんだし、と愛車のロックを外してひょい、と跨る。
「ほんとに行くの?」
「会いたいって言ってたのはあんたでしょ」
「いや、それはそう、なんだけど」
「いいから乗りなさいよ」
渋るなのはに、アリサが焦れたように促す。
「うん・・・でもアリサちゃん、そんなに興味あるの?」
フェイトさんに、と腕を回しながら聞いてくるなのは。
エンジンをかけたアリサが、その爆音に負けないくらいの大声で答えた。
「あんたの恋する乙女な姿に飽きたのよ!」
「ひどい、アリサちゃん!」
なのはの抗議は、発進したバイクの爆音と呻る風にかき消された。
「あ、ノーヘル2ケツ、発見」
助手席のフェイトが言って、すずかがちらりとバックミラーを見遣る。
「ほんとだ。あ、いいバイクだね」
「うん」
どこかずれた会話をする二人のミニパトの脇を、すり抜けていく一台。
「フェイトちゃん、行き先は変更」
「追うの?あと5分で終業時間なんだけど」
時計を見ながらフェイトが答える。
「見つけたのはフェイトちゃんだよ」
呼びかけして、と言うすずか。
「仕方ないな。スイッチ、これ?」
よいしょ、とスイッチを入れて、フェイトの声が車外に響く。
「あー、前のバイク、止まりなさい」
バイクの主はちらりと振り返っただけで、減速の様子はない。
「逃げられると、残業かな」
「それは、どうかな。・・・ねぇ、フェイトちゃん。賭けようか?私が時間内にあの子たちを捕まえられるか」
すずかが悪戯っぽく言って、フェイトは少し口の端を上げた。
「いいよ。何を?」
「回らないお寿司」
私今お腹が空いてるの、とハンドルを握りなおす。
「あの子達が逃げ切ることを祈るよ。私の財布のためにも」
切実だね、と笑いながら、すずかはアクセルを踏み込んだ。
「あー、前のバイク、止まりなさい」
聞こえた声に、なのはは思わず振り返る。
機械を通していても、わかってしまった。
一度しか聞いていないのに、忘れることができなかった。
もう一度聞きたいと思っていた。
あの、涼やかな声。
「なのは、もしかして、ビンゴ?」
アリサが大声で尋ねるのに、なのはは頷く。
「運がいいんだか悪いんだか。・・・とりあえず、逃げるわよ!!」
「えぇー!?何で!?」
ただでさえ張り上げている声が、大きさを増す。
「その方が面白そうじゃない!」
きっぱりと言い切られて、なのはは抗議もせずに押し黙った。
ちらり、と後ろを振り返れば。
助手席の紅い瞳と目が合って。
そして、なのはにわかるように口が開く。
「・・・が、ん、ば、れ・・・・・・?」
なのはの疑問は解決されないまま。
追いかけっこは、始まった。
<to be continue...>
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コメント
おいかけっこで、浜辺で「捕まえて~」的な光景を思い浮かべたご存知魔ぎゅなむです。
さて、フェイトさんは相変わらずな感じですが、はてさて、どうなるんでしょうね。楽しみです♪
それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。
投稿: 魔ぎゅなむ | 2008/12/23 12:24